【大泉りかが男を斬る!】結局のところ「草食系男子」続けててもモテるの?

ここ数年で、すっかり定番化した「草食系男子」という属性。

一般的には「恋愛にあまり積極的ではない男性」のことを指しますが、おそらく、いま現在「草食系男子」と言われている男の子たちは、自分たちがなぜ「草食系男子」なんて言われているのか、わからないのではないでしょうか。

だって、本人にとってはその“草食系”と言われる態度が、ごく当たり前のこと。なのに“草食系”として特別視されることのほうが不思議に思えますよね。

けれども、わたしよりも上の、いわゆるバブルを経験した世代の男性たちを見ると、“草食系”と呼ばれる若い世代とは、まったく違っています。

良くも悪くも女性に対してガツガツしていて、ちょっとでも脈がありそう、押せばいけそうに見える女性がいれば、手あたり次第といってもいいほど、積極的に、強引に迫っていく男性も珍しくないです。また、口説く時にも、自分が持っている「男性らしさ」を全面的に押し出してきがちです。

 

オジサンのエゴに対するカウンター!?

便宜上、このコラムの中では、そういう男性たちのことをオジサンと呼びますね。

そんなオジサンたちの多くは、「男というものは」という確固たる像を持っていて、かつ、その「男らしさ」を身に着けている自分を誇りにも思っています。だからこそ、自分たちの考える「男らしさ」の基準を満たしていない「草食系男子」たちを見ると、まるで自分たちの生き方を否定されたような気がして苛立ってしまい、往々にしてこうるさいことをいいがちです。

オジサンが“こうるさい”のは男性にとってだけではありません。妻や娘、会社の部下などの女性にも、自分たちの考える「女性らしさ」を押し付けます。オジサンの中では、男性が男らしいこと、女性は女らしいことが正義なのです。

けれども、一部の女性は「女性らしさ」を押し付けられることに息苦しさを感じています。そんな、オジサンたちに押し付けられた「女性らしさ」に拒否感を持つ女性たちが求めたのが「草食系男子」です。

「女子供の言うこと」とバカにすることなく、きちんと女性の話を聞いてくれ、一方的に自分の期待する「女性としての役割」を押し付けたりしないところが、女性たちの支持を集めることになったのです。

 

草食系男子は女性の二極的な要望に適わない

ところが一方で、「草食系男子」は、恋愛がしたい女性たちにとっては、都合が悪い面もあります。それは、恋愛やセックスに対しての情熱が少ないということです。

草食系男子たちは、「女性を使って自らの『男らしさ』を証明しなくていい」のだから当然のことなのですが、「女らしさ」を押し付けられることに不満はあっても、「女性としては扱われたい」というダブルバインドを持つ女性たちは「草食系男子とは恋愛が出来ない」という不満を抱くことになるのです。

 

結局のところ草食系男子はモテるの?

前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。

「結局のところ『草食系男子』を続けてても、モテるの?」という問いに答えるとしたら、「モテるかどうかはわからないけれど、彼女くらいは出来る」と思います。けれども、「モテてモテて困ってしまう」という状態に身をおきたい場合は、ちょっと難しかもしれません。オジサンのようにガツガツと女性に挑んでいく肉食系男子のほうが、そうなれる可能性は高いです。

なぜならば、不特定多数の女性からモテるためには、素晴らしくルックスがいいか、女性慣れしていて、女性の扱いが上手いかの、どちらかの条件が必要だからです。

素晴らしくルックスが良ければ、現状すでにモテているわけで、「結局のところ『草食系男子』を続けてても、モテるの?」なんて問いが浮かんでくるはずはありません。

そして、女性慣れしていて、女性を上手く扱えるようになるには、女性と多く触れ合って女性はどう扱われると嬉しいのかを学ぶ必要があります。

けれども、受け身の姿勢をとる草食系男子の場合は、なかなか女性と親しく触れ合う機会がありません。ですので「モテてモテて困ってしまう」という技術を身に着けるのはなかなかに難しいわけです。

「困ってしまうくらいモテたい」

「とにかく多くの女性とセックスがしたい」

このような願望があるのならば、結論としては肉食系に転身したほうが良いと思います。

反対に、たったひとりの女性とパートナーシップを築きあげて、助け合って生きていくスタイルが自分にしっくりくるというのならば、草食系を貫いたら良いのではないでしょうか。

 

■ライター:大泉りか

官能小説や女性向けポルノノベルでも活躍中の女性小説家であり、エッセイスト。恋愛や“モテ”について、独自の切り口や的を得た視点が人気の女性作家。著書『もっとセックスしたいあなたに』(文庫ぎんが堂)などが有名。

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