ホンダ「VFR800F/X」がマイナーチェンジ!ついでにホンダV4の歩みを2分で復習

前編では、1994年に限定500台のみが販売された「RVF/RC45」までをご紹介しました。

後編となる今回は、それ以降のホンダV4エンジン搭載車をご紹介して行きます!

 

800ccになった「VFR」

1999年10月より導入された小型二輪自動車の排出ガス規制に適合する排出ガス浄化システムを採用した、800ccエンジン搭載のロードスポーツモデルが「ホンダ VFR」。1998年4月より発売されました。新しいVFRは、市街地から郊外のワインディングロードや高速走行まで、幅広い用途で力強い走りを発揮するスーパースポーツツアラーとして開発されました。

エンジンは「RVF/RC45」用をベースにストロークを延長して、排気量をアップ。この高性能なエンジンに、排出ガス浄化システムとして、新開発のPGM-FIシステム(電子制御燃料噴射装置)と、エキゾーストエアインジェクションシステム(二次空気導入装置)を採用。このPGM-FIシステムは、このシステム用にプログラムされたECUの働きによって、様々な運転状況に応じ理想的な空燃比の混合気を供給する事で、燃焼過程での有害物質の低減を図っていました。

 

先進技術と流麗なスタイリングを融合させた「VFR1200F」

2010年3月に発売開始された「VFR1200F」は、新開発の1,236cc V型4気筒エンジンを搭載。ユニカムバルブトレインの採用により、シリンダーヘッドのコンパクト化を図り、マスの集中と低重心化を実現。シリンダー配置や爆発タイミングの見直しにより、独特のビート感とサウンドを生み出しながらも不快な振動の少ない上質な走行フィーリングを実現しています。

特筆すべきは、MotoGPなどのレーシングマシンにおいて実績のあるスロットル・バイ・ワイヤを、Honda市販二輪車として初採用した点。スロットルバルブを電子制御化することで、さまざまな走行状態において最適なスロットルコントロールを可能としていました。

またデザイン面でも大きな変化が。フロントカウルからフューエルタンクにかけて流れる、グラマラスかつエッジのきいたスタイリングを実現。カウル表面からビスやボルトなどが見えない外装は、高品位な塗装とあいまって、所有感を高めるとともに優れた空力性能を実現していました。

 

2014年に大幅なモデルチェンジを受けた「VFR800F」

非常に魅力的な「VFR1200F」は生産中止となってしまいましたが、「VFR800F」は2014年に大幅なモデルチェンジを受けました。開発コンセプトを「大人のスポーツバイク 〜Elegant Sport〜」に設定。車体の軽量化に加え、空力性能を追求したカウリングや、トラクション・コントロール・システム(TCS)の採用、熟成を図った水冷4ストロークDOHC16バルブV型4気筒エンジンなどにより、市街地での扱いやすさとロングツーリングでの快適性をさらに高めています。

エンジンは、低・中回転域の力強さを向上させるために、吸・排気系とバルブタイミングを見直しています。また、回転数によって稼働するバルブ数を切り替えるHYPER VTECを継承しています。

スタイリングは、「大人を魅了するエレガントなたたずまい」をスタイリングコンセプトとして、シャープなエッジと質感の高さを主張する造形美を追求しました。ボディーは、ラジエーターの搭載位置を車体サイドから前側に移動したことにより、コンパクトでスポーティーなイメージとしています。フロントは、シャープな新デザインのカウルにLEDヘッドライトを採用することで、精悍さを際立たせています。

車体・足回りは、シートレールを従来モデルのスチール製からアルミダイキャスト製に変更。また、スイングアーム、フロントフォーク、ホイールを新設計するとともに、マフラーのレイアウトを右側に一本出しにするなどで、大幅な軽量化を図っています。シート回りは、スリム化を図ることで足着き性に配慮するとともに、シート高を標準仕様より20mm低く設定できる機構を設けるなど、取り回しやすさも考慮。ブレーキは、ABSを標準装備していました。

 

「VFR800F」2017年モデルが登場!

そして今般販売開始された2017年モデルでは、さらに熟成が図られています。

開発コンセプトの「大人のスポーツバイク 〜Elegant Sport〜」を踏襲しながら、スポーツツアラーとしての装備をさらに充実させました。スタイリングは、エッジの効いたシャープで上質感のあるデザインを継承。今回、ボディーカラーに新色のデジタルシルバーメタリックを加え全4色設定とし、メインフレーム、フロントブレーキディスクハブ、フロントアクスルホルダーをブラックで統一、精悍さと高級感を演出させるとともに、新たに左サイドカウル部に各種端末の電源に使えるアクセサリーソケットを標準装備して使い勝手を向上させました。

 

ヴィクトリーレッド

 

ダークネスブラックメタリック

 

パールグレアホワイト

 

デジタルシルバーメタリック

車両本体価格は138万2,400円(税込)。2017年1月16日より発売が開始されています。

 

「VFR800F」2017年モデルのスペック

  • 全長×全幅×全高:2,140×750×1,210mm
  • ホイールベース:1,460mm
  • シート高:809/789(ローポジション)mm
  • 車両重量:243kg
  • エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストロークV型4気筒 / DOHC16バルブ
  • 総排気量:781cc
  • 内径×行程: 72.0×48.0mm
  • 圧縮比:11.8
  • 最高出力:79kW(107PS)/10,250rpm
  • 最大トルク:77N・m(7.9kgf・m)/8,500rpm

 

「VFR800X」2017年モデル

2014年に登場したクロスオーバーモデル「VFR800X」。

その2017年モデルは、装備をさらに充実させ、ツーリングでの快適性を高めました。スタイリングは、冒険心をかき立てる、タフで洗練されたクロスオーバーデザインと存在感のある軽快なプロポーションを踏襲。フロントブレーキディスクハブ、フロントアクスルホルダーをブラックで統一し、従来のパールグレアホワイトに加え、今回、上質感のあるキャンディープロミネンスレッド、精悍なマットバリスティックブラックメタリックを追加し、全3色を設定しています。

 

キャンディープロミネンスレッド

 

マットバリスティックブラックメタリック

 

パールグレアホワイト

左アッパーカウル部にはVFR800F同様にアクセサリーソケットを標準装備しました。また、手動操作で5段階の調整が可能な可変タイプの「アジャスタブルウインドスクリーン」を採用し、走行状況に応じて走行風を抑制することで疲労軽減に貢献しています。

車両本体価格は、143万6,400円(税込)。コチラも2017年1月16日より発売が開始されています。

 

「VFR800X」2017年モデルのスペック

  • 全長×全幅×全高:2,190×870×1,385mm
  • ホイールベース:1,475mm
  • シート高:835/815(ローポジション)mm
  • 車両重量:246kg
  • エンジン種類 / 弁方式:水冷4ストロークV型4気筒 / DOHC16バルブ
  • 総排気量:781cc
  • 内径×行程:72.0×48.0mm
  • 圧縮比:11.8
  • 最高出力:79kW(107PS)/10,250rpm
  • 最大トルク:77N・m(7.9kgf・m)/8,500rpm

 

いかがでしたでしょうか?

ホンダV4エンジン搭載車を前編と後編の二回に分けてご紹介しました。このホンダV4エンジン搭載車は、スーパースポーツであれスポーツツアラーであれ、常に最先端の技術が投入されてきたことが分かりますね。

これからも末永くV4エンジン搭載車を作り続けてほしいものですね。

 

参考 – ホンダ
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